ウキを作る。(かや6)

ここからはいよいよ最終工程となる塗装工程ですが、この工程は得意ではありません。出来る事なら得意な人に任せたいです。ただ、言えることは、この工程が上手くいけば、作品の価値はすごく上がります。非常に満足のいく作品、ウキになります。

1)かやの着色は

私はかやウキの着色は極力控えています。かやの本来の生地をそのまま出しています。これが一番愛着があると言うかお気に入りのウキになってきます。また、着色はウキの感度を悪くする重さがでます。なお、少しのかやの成型の失敗なら失敗の箇所を着色で隠していけます。

こま塗りの方法は

綺麗にウキを着色する方法は、ウキ用の塗装機を使用することがベストです。この塗装機を使用しないで手作業でもできますがどうしても綺麗には出来ません。そこで、私は塗装機を自作しましたが、無くても構いません。

まず、かやの着色の前の工程として、かやを#400番の紙やすりでかやの表面を綺麗にしてからかやの着色にはいります。次は塗装機にウキをセットして着色に入ります。

かやのこま塗りは水性のアクリル絵具でしています。上部のかやも同じように塗ります。こま塗りの筆は平筆がいいです。

こま塗りとデカールシールを貼りました。これを終えると次はクリアーの塗装です。

上の動画の様にうきのボディの着色やトップの蛍光塗料の着色にはうきの塗装機があれば綺麗にできます。かやの着色は水性のアクリル絵具を使っています。乾けば耐水性があります。うきの塗装機の作り方は==>ウキトップ塗装機

クリアー塗料で仕上

アクリル絵具でかやの着色した後は2日以上を空けて絵具をよく乾かします。これで、耐水性が生まれます。この後、クリアー塗料を塗っていきます。クリアー塗料は2液ウレタンが最適で硬度や耐久性があります。ただ、この塗料は取り扱いが難しく、塗装時には換気を十分にしないとすごく気分が悪くなります。私は、窓際で扇風機などの送風機を二台使って空気の流れを作って窓から塗装の臭気を出すようにして、この送風機の間で塗装をしています。

今回はクリアー塗料は東邦産業 ウレタンクリヤーEX 80mlセットとEX塗料の薄め液です。安価でいいと思っています。なお、クリアーの塗装は雨天時は避けます。白濁します。塗料の割合は最終的には薄め液3:A塗料1:B塗料1を別々のスポイトで2cc程度を容器から吸って混ぜて塗装しました。薄め液の配合の割合はよくわかりませんが、濃い場合は塗料の段差ができます。

塗装後のかやの乾燥は木材に2mm程度のドリルで深さ1cmの穴を開けてこれに差し込んで乾燥させています。これに代わるものとしては綿棒ケースもあります。また、扇風機で塗料の臭気を窓から排出しています。パイプトップは後で接着します。先に接着するとクリアー塗料や接着剤でパイプトップが汚れます。

下地として、かやのボディ部と足部に2回のクリアー塗料を塗り終えた後、二日間以上は乾かした後、塗装部を耐水ペーパー#1000番程度で軽めの水研ぎをして、クリアー塗料の本塗りをしています。更に必要があればコンパウンドで塗装部を磨き上げていきます。なお、この工程は美しさを求めていく工程なので、この工程は省略しても問題はありません。

トップの装着、キャップの作成

かやのボディ部から出すトップ用の心材の長さは2cmから3cm程度にしています。次にパイプトップは多少は曲がっていますし、心材もぶれてています。この為、パイプトップを心材に挿入してからパイプトップを回してぶれの少ないベストな位置を確認していきます。この位置を確認してから、2液ボンドの接着剤を爪楊枝などでパイプ内に押し込んで固定していきます。なお、この時は、パイプのトップのキャップはまだ装着していません。これは、心材への挿入時のエアー抜きとパイプ内の接着剤を硬化を促進させるためです。接着剤を1日以上空けて乾かしてから、トップのキャップの作成に入ります。トップのキャップはパイプトップを買った時にプラスッチクのキャップが2個付いていますが、3個目以上は自分で作る必要があります。作り方は、竹ひごや爪楊枝などの木材で作っています。

パイプトップのトップキャップを作る。竹ひごや爪楊枝でキャップを作っていきます。これに接着剤を十分に着けてパイプトップにキャプを付けていきます。なお、接着剤の乾燥はウキを逆さにして接着剤がパイプ内の下に流れないようにしています。

トップがブレて中心にきていないことが多くあります。この状態で釣りをすると無風でも海面からウキのトップが真っすぐに立たずに傾げて立っている状態にになります。これを直す方法として、湯沸かしポットの蒸気を当てて、水蒸気の熱を利用してパイプトップを曲げてブレないように補正していくことができます。やけどには十分に注意してください。

最後の工程、パイプトップの塗装は次回にします。

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